2015 年12 月に採択された「パリ協定」により世界の流れが「脱炭素」に向けて加速しており、日本においても2050年までにカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を目指すと宣言されました。温室効果ガスの削減に向けた削減目標を設定し目標達成に向けて取り組むことが義務付けられており、各企業においてもカーボンニュートラルに対する意識向上や経営戦略としてのSDGsに取り組む動きもあり、環境保全に配慮したサステナブル製品の採用が高まりを見せています。地球温暖化防止に貢献する新素材「Stone-Sheet®」は、豊かな未来に向けて、環境負荷の軽減が実現できます。
成形できる炭酸カルシウム
炭酸カルシウムの原料である『石灰石』は、日本国内にて古くから採掘され食品や建築に利用されてきた天然の鉱物です。国産炭酸カルシウムは不純物が少なく、白色度が高いと言われております。その中でも良質な「炭酸カルシウム」を利用して、樹脂成型品燃焼時のCO₂の排出量削減を目指し開発された製品が『Stone-Sheet ® 』です。原材料の樹脂ペレットに炭酸カルシウムを51%以上混錬したマスターバッチを製造し、射出・T-ダイ・インフレーション・ブロー・真空など多様な成形技術で開発できるプラスチック代替品です。
環境負荷の低減と経済性の両立
地球温暖化は大気に含まれる二酸化炭素(CO₂)等の温室効果ガスの濃度が上昇し、地球の平均気温が上昇する現象のことです。
本来、炭酸カルシウムは燃焼時の中和剤として利用されており、可燃処理できる素材です。『Stone-Sheet®』は、樹脂に炭酸カルシウムを51%以上混錬した製品であり、従来のプラスチック製品と比較し、燃焼時に発生する二酸化炭素(CO₂)をおよそ45%削減する効果があります。また、容器包装リサイクル法適用外となることから企業におけるコスト削減にも貢献し、まさに環境負荷低減と経済性を両立する製品と言えます。
様々な側面において、パラダイムシフトを求められる今、事業活動と地球環境の調和を目指し、〔サステナブルー持続可能な社会の実現〕に向けて、明日の地球環境を守るためにわたしたちができること、未来の子どもたちへ向けて今私たちが取り組めることを実行していかなくてはなりません。プラスチックから炭酸カルシウムを利用した樹脂成形品『Stone-Sheet®』に置き換えることで、プラスチック削減が実現でき、燃焼時にダイオキシンの発生を抑制し、CO₂削減・地球温暖化を防止することができます。
樹脂ペレットと炭酸カルシウム粉末を混錬しており、水に濡れても形状変化が起こりにくく、防水性・耐水性に優れています。従来のパルプ原料紙と比べても破れにくいなど様々な用途に使えます。
元来、炭酸カルシウムはアルカリ性を有し、樹脂製品に半分以上含有してもアルカリ性を持続するので、カビの発生を抑制し防カビ・抗菌効果を発揮します。
粒径が細かく白色度の高い国産炭酸カルシウムを原料にしており、30 ㎛~800 ㎛の厚みでフィルム・シート状に加工でき、耐久性に優れた製品です。
各種成形方法( 射出・押出・T- ダイ・インフレーション・ブロー・真空成形)により多様な抽出成形技術を利用したStone-Sheet® の開発をしております。
マスターバッチを溶かして、金型に流し込み(射出)高い圧力をかけて製品を形作る(成形)ことができます。
防カビ・抗菌特性によりカビの発生を抑制することから衣類の保管や水気を伴う成形品に利用できます。
ハンガー
クリップ・ピン
日用雑貨品
押し出し成形(単層/多層):フィルムやシートに特化した成形方法で加工でき、真空成形も可能です。
3層構造(プラスチック+炭酸カルシウム+プラスチック)で食品衛生法370号に適用しています。
シャツ襟キーパー・蝶キーパー
シャツ襟キーパー・蝶キーパー
容器トレイ
チューブがまだ軟らかいうちに、口金から吹き込んだ空気でふくらませて薄いフィルムを作る成形方法。
30 ㎛~500 ㎛の厚みで薄膜化が可能で強度もあるためレジ袋としても高いクオリティを維持できます。
印刷用に加工ができ、インクが取れない資材柄・色なども入れて加工できます。
袋