成形できる炭酸カルシウム
Stone-Sheet®
プラスチック代替素材
SUSTAINABLE PRODUCT
当社では、各種成形加工に応じたペレットの提供が可能です。詳しい内容に関してはお問い合わせください。
炭酸カルシウムの原料である『石灰石』は、日本国内にて古くから採掘され食品添加物や建築資材に利用されてきた天然の鉱物です。Stone-Sheet®に利用されている国産の石灰石は不純物が少なく、白色度が高いという特徴があります。その中でも良質な『炭酸カルシウム』を利用し、樹脂成形品を燃焼した際のCO₂排出量削減を目指し開発された製品が『Stone-Sheet ® 』です。
原材料の樹脂ペレットに炭酸カルシウムを51%以上混錬したマスターバッチを製造し、射出・T-ダイ・インフレーション・ブロー・真空など多様な成形技術に対応できるプラスチック代替品です。
Point
01
炭酸カルシウムを主成分とすることでプラスチック使用量を削減。廃棄時は一般可燃物として処分することができます。
※自治体により区分が異なる場合があります。
Point
02
元来、炭酸カルシウムはアルカリ性を有し、樹脂製品に半分以上含有してもアルカリ性を持続するので、防カビ・抗菌効果を発揮します。
Point
03
耐熱性150℃/耐冷性ー40℃
電子レンジ、冷凍食品容器への対応も可能です。
Point
04
樹脂ペレットと炭酸カルシウム粉末を混錬しており、水に濡れても形状変化が起こりにくく、防水性・耐水性に優れています。
Point
05
粒径が細かく、白色度の高い国産炭酸カルシウムを原料にしており、40μm〜800μmの厚みでフィルムからシート状に加工でき、耐久性に優れています。
一般プラスチック樹脂と炭酸カルシウム混樹脂を燃焼させた場合に発生するCO₂排出量を比較すると、炭酸カルシウム混樹脂は45%もCO₂排出量を削減できます。炭酸カルシウムは焼却時の中和剤として利用されており、可燃処理できる素材です。
Stone-Sheet®ペレットは各成形加工に対応するべくPP及びPEを混錬した6種類のグレードのペレットを製造・販売しています。
銘柄 | 仕様樹脂 | 加工用途 | 灰分重単相当量(%) | |
---|---|---|---|---|
PP系 | NY-32 | ホモPP | 射出グレード | 69.0 〜70.0 |
NY-33 | ホモPP | フィルムグレード | 69.0 〜70.0 | |
NY-36 | ブロックPP | 中空 / 射出グレード | 69.0 〜70.0 | |
PE系 | NY-35 | LLDPE | フィルム / 押出グレード | 69.0 〜70.0 |
NY-38 | HDPE | 押出グレード | 69.0 〜70.0 | |
YM3601 | HDPE / LLDPE | フィルム / 押出グレード | 69.0 〜70.0 |
マスターバッチを溶かして、金型に流し込み(射出)高い圧力をかけて製品を成形することができます。防カビ・抗菌特性によりカビの発生を抑制することから衣類の保管や水気を伴う成形品に利用できます。
押出成形(単層/多層)フィルムやシートに特化した成型方法で加工ができます。3層構造(プラスチック+炭酸カルシウム+プラスチック)で食品に関する用途への展開も可能です。
シートを成形材料として、加熱・可塑化した樹脂を金型上で真空状態にして、樹脂を金型に吸いつけることで成形します。
チューブがまだ柔らかいうちに、口金から吹き込んだ空気でふくらませて薄いフィルムを作る成形方法。40μm〜100μmの厚みで薄膜化が可能。強度もあるためレジ袋としても高いクオリティを維持できます。印刷用の加工も可能です。
ブロー成形は、加熱されたプラスチックを金型内に導入し、空気圧力で膨張させる方法です。容器やボトルなどの製造に適しています。多層ブロー成形の利用も可能です。
国産石灰石から生産された炭酸カルシウムを使用。産業資材向けでなく、食品添加物に使用できる品質の炭酸カルシウムを配合しています。
炭酸カルシウム51%以上の製造品に対して、プラマークが不適合となり下記での対応が可能となります。
・容器包装リサイクル法の免除
・企業における産業廃棄物の不適合
・一般家庭では可燃ゴミでの廃棄が可能
※自治体により区分が異なる場合があります。
提供しているペレットは、炭酸カルシウム70%とPPまたはPEを30%の配合で提供・販売しています。
現状ではPP・PE以外での炭酸カルシウムとの相性を確認できていません。販売商品としては2種の素材のみの販売です。
密度 = 1.7 ~ 1.8 g /㎤